鍼灸もとりいれた在宅医療

在宅医療を提供していると、癌の末期の方、脳血管障害で思うように動けない方、難病で自分の意志をはっきり伝えられない方など、現在の医学ではなかなか思うように治療のできないかたがいらっしゃいます。

今回、特に癌性腹膜炎で腹水ではなく、ガスがたまってお腹が張ってしようがないという方がおられます。

腸を動かす薬、下剤、浣腸、座薬を使ってもなかなか症状緩和できません。モルヒネを増やしてきつさをとるという方法もあり、その方法で痛みは取れていますが、傾眠にするにはまだまだお元気です。
なんとか腹満をとって差し上げれないだろうか。。と2月から入職してくださった鍼灸師のかたと試行錯誤を開始しました。
それも、当クリニックだけでなく、訪問看護師さんも協力してくださり、看護師さんが訪問する時も、腸がうごくつぼを刺激してくださるとのこと。。みんなで力をあわせて、その患者さんの笑顔を目指していく、その空気がとても気持ちがよかったです。

おひとりおひとりの病状にあわせて、西洋医学東洋医学心理療法、できることはなんでも取り入れる、そんな医療を提供したいと考えています