追悼

こんばんは。
今日もいろいろなことがありました。

けれど、なによりも後輩の医師を追悼したいと思います。

彼はバレー部の後輩でした。わたしの卒業とともに入学してきたので、ともにプレーをすることはありませんでしたが、彼のチームに対するひたむきさ、仲間に対する思いやりは十二分に感じていて、それは後輩であっても尊敬に値するものでした。

その彼が卒業にあたって、わたしの所属していた第一外科に入局してくれると聞いたとき、ちょうどわたしは外科を離れようとしていた時でもあり、彼が入局してくれることは第一外科にとって何者にもかえがたい宝を手に入れたようだと感じたものでした。

学生時代にバレーボールに注いでいた情熱以上に、真摯に患者さんに向かい合っていました。

また、律儀な性格で、ほとんど年賀状を出さない私に対して、毎年一言添えて賀状を送ってくれていました。いつも「元気ですか」しかなかったコメントが、最近は「開業はどうですか?」にかわり、彼もいよいよ独立か。。と思っておりました。

そんな彼が急逝したと、本日訪問診療中に知らされました。

全くなんのことか状況がつかめないとはこのことをいうのでしょう。文字として見えてはいるのですが、その文字が何を意味しているのかわからなくなってしまいました。

お通夜に行かせて頂きましたが、ご親族にかける言葉もみつかりません。まだ幼い長男くんがけなげに頭をさげています。

お坊さんがお釈迦さんが娑羅双樹の間に身体を横たえ、お弟子さんに施した最後の説法を読んで下さいました。

きっと無念だったと思いますが、彼の意思をくんで、彼の分まで一生懸命医の道に邁進しなければならないと心に誓いました。

ありがとう。大事にしていたご家族をしっかり見守ってあげてください。どんな形でもいいので、メッセージをください。扉をあけておきます。