まだまだ。。

こんにちは。
まだまだ人目にさらされていないブログですね。
うふふ、それでいいです。
 
船塚クリニックはまだ実在しておりません。
現在、開業準備中です。
いまの勤務は宮崎県都城。
 
もともと外科医をしておりましたが、4年ほど前に手術をしないようになり、内科的な患者さんばかり診てきましまた。
高血圧、糖尿病のフォローはもちろん、風邪や腹痛。
 
程度の差はあれ、あまりうまいとか、下手が現れるところではありません。
そんななか、ずっと勤務医のままでいいのか自問しながら、自分の武器はなんだろう。。と同時に考えてきました。
 
ひとりひとりの患者さんと向き合う覚悟ではないかと思っています。
 
それを生かせるのが、在宅医療。
 
次に、在宅医療を目指したとき、どんな方が在宅医療をうけるのか。。と考えました。
と同時に、いまの時代の流れからして、在宅医療を行う医療機関はぐんと増えてくると思います。そのなかで患者さん、家族に選ばれるためには。。とも考えました。
 
認知症です。
 
認知症を勉強し始めて、こんなに面白い分野はないと思うようになりました。
そして、いかにいまの認知症治療に問題点があるか。。
 
まず、認知症アルツハイマー型以外にもいくつかありますが、以前の私と同じように、その存在自体を知らない医師が多いこと、知らないだけでなく、場合によっては害になる薬を出し続けていること、、
 
認知症の分類と治療を適切におこなうことで、日本の寝たきりの患者さんはかなり減るのではないかと思えます。
 
今日は81歳の男性が元気が出ない、手が震える、歩きづらくなった。。ということで来院されました。
2か月ほど前に、体の調子が悪く、元気が出ないということで、かかりつけの病院で相談されたようです。
いろいろ検査した結果、異常はなし。
それでも、なにかしら調子が悪いのでしょう、、症状をずっと訴え続けるものだから、終いには別の病院に行ってくれ、心療内科に行ってくれ、といわれたようです。
 
その後、言われた通りに心療内科を受診。老人性うつの診断で、抗うつ薬を処方されました。
元気が出ない症状は改善しないばかりか、その薬をはじめて、手が震える、歩きづらいということで来院されたものです。
 
CT上は脳の委縮は軽度、海馬の委縮もほとんどありませんでした。ただ、「さくら、ねこ、でんしゃ」がすこしできないくらいでした。
 
手の震え、歩きにくさは、おそらく抗うつ薬によるパーキンソニズムだと思います。
では、うつ状態はどこから来たのでしょう。
 
おそらくアルツハイマーの発症前の段階、いわゆる軽度認知障害(MCI)ではないかと思います。
 
記憶障害や迷子などの失見当識はありませんが、確実に時間の経過とともにあらわれてくると思います。
 
では、どうするか。。
 
アリセプト、レミニール、リバスタッチという薬はアセチルコリンを増やしてはくれますが、アセチルコリンを低下させる原因のβアミロイドをどうにかするものではありません。
 
なので、この患者さんにアリセプト等はお勧めしませんでした。
 
米ぬかからとれるフェルラ酸でβアミロイドをおさえ、ガーデンアンゼリカ(西洋トウキ)で元気にする。。という考え方でフェルガードをお渡ししてみました。
 
わたしがフェルガードをお渡しした記念すべきおひとりとなりました。
 
元気になってください。